今宵、すべてのバーで

バーといわず居酒屋といわず、まだ日のあるうちの定食屋とかスターバックスコーヒーでも、ホリエモンのメールばなしが取り沙汰されたことだろう。 永田議員が実は与党延命のために自民党が送り込んだ時限爆弾だったぐらいのオチであれば面白いのだが。あるい…

族長のハル

それでいよいよガルシア・マルケス、『族長の秋』に取りかかることを決意したわけである。 読み出してすぐ、ああこれは、娯楽ではなく文学なのだなあ、と思い知らされた。 1ページに、京極のおよそ2倍の文字量が詰め込まれている。銀色夏生なら3、4倍だ。章…

80年代アニメ

知人から借りた「ガ.ンダム」を見るはめになった。 僕が上京した頃、親戚の子どもたちが熱狂していたぐらいで、僕はガンダ.ム世代ではない。 うーん、80年代アニメってこうなのか。 男の子供が戦争の中で兵士として成長し、女の子はそれを甲斐甲斐しく支える…

新年会

出版ネッツの、2月中旬というのに新年会があり、大塚英志の『憲法力』(角川書店)をベースにした講演があった(写真は映画専門大学院大学というところのサイトで拾ったもの)。 半分くらい過ぎたところで入ったのだが、いやもうもの凄い早口と言葉の弾丸で、テ…

イノセント・ボイス観た

そうこうするうちに銀座シネ・スイッチで「イノセント・ボイス」↓観てしまう。 http://www.innocent-voice.com/ エルサルバドルの内戦もの。そして子供兵もの。 抑制が効いた、いい映画だった。子役が全部いいという珍しい映画。 モロに内戦の頃、オリバー・…

京極って…

宮部みゆきで消化不良(中継ぎの小川洋子は食わず嫌いに近かったが)のあと逃げ込んだ京極夏彦に疑問符。 古本屋に唯一あった京極もの、『百器徒然袋』。 この人、あの小説家としての最高の賞を取ったはずだったが、読んでいて自然と沸き上がる感情は…、「高校…

読書依存症

ストレス回避のため、読書に逃避している。 電車に乗るとケータイのテトリスに逃避していた頃よりずっとマシではないかと思うが、逃避はしょせん逃避でしかない。 『理由』は長かった、逃避ならその時間は長ければ長いほど良いのだろう、しかしここでは長さ…

雪か

今年も雪が降っている。 藤沢周平の『蝉しぐれ』を、若干のご都合主義臭を嗅ぎ取りながらも楽しく読み終え、次に着手したのは小川洋子の『博士の愛した数式』だったが、ハードボイルド時代小説にシフトした僕の頭脳は、その甘ったるさに耐えきれず、挫折。 …

上海で森山大道

上海で森山大道展見た。 エプソンのエプサイトがあり、LOMOで撮ったスナップ展と森山大道の「ブエノスアイレス」をやっていたわけである。 ブエノスアイレスの方は地下のメインギャラリーだったが、僕が入っていくとソファでいちゃついていたふたりがさっと…

「ボブ・ディラン」観た

渋谷で「ボブ・ディラン」(マーチン・スコセッシ監督)観た。 何と、ユーロスペースは、ラブホテル街として名高い円山町に引っ越し、もともとユーロスペースだったハコはシアターNとして日販(日本出版販売。本の流通会社)が運営するという。 驚いた。 そのシ…

年賀状をありがとう

年賀状を、毎年もっぱら面倒臭いという理由で書いていない僕ですが、どうぞお許し下さい。 どこか郵便代の安いところに旅をしたときに返事を出しますから。 さて、 今年は、どうでしょう。 先のことなんて誰にもわからないことだけど、努力だけはしないとね…

宿河原ゼロサム社会論

それで帰ってきてみると、地元の理髪店が一軒廃業していた。 廃業の理由は僕が上海で髪を切ってきたからではない。 なぜならその理髪店には一度も行ったことがないからだ。 大晦日に廃業なんて切ない。 スナック「ビーチ」に続き、地元商店街でまたひとつ営…

喰う力

街に乞食が山ほどいる一方で、中国人の食に対する執着というかパワーというかこだわりというのはすさまじいのではないかと思う。 一人前の量が半端ではない。 デパ地下のフードコートで、OLさんらが食う量もすごい。日本のOLのざっと3倍は食べる。 こち…

香港映画観た

「インファナル・アフェア」観た。 これはちょっとクる映画ですよ、これはちょっと。 脚本と演出が緻密で映画としてスキがない。 何しろトニー・レオンがいい。はにかんだ上目づかいが。 勢い余ってパート2も3も観てしまったが、2はモロに「ゴッドファー…

上海で

10年ぶりの上海でそのパワーにアテられている。 やはり「ブレードランナー」の舞台はここだったかという印象は月並みだが、10年前には感じなかったことなのでね。 結構なビッグシティなのに、どんどん高層化していくのはなぜだろう。 上海人は、本当に淑やか…

そうか、来年はイヌ年か。 「アサヒカメラ」も「日本カメラ」も今月号は犬カレンダーを附録につけていて、犬って人気だよなーと思っていた僕であった。 これでは、「今年の年賀状、みんなサルの絵描いてきたけど今年サル流行ってんの」と聞いた連中と同じじ…

寒いが

晩秋は着るものもなかった僕であるけれども、ここまで寒くなれば防寒服ぐらいは持っているので大丈夫。 防寒服というのは少々あたたかい日に来ても大丈夫だ。極寒の日に薄着だと風邪をひく。 このところ、 本当に好景気かどうかはまったくわからない、という…

そろそろ新しいこと

いろいろと飽きてきました。 そろそろ新しいことを考えないといけないと思っているのですが、何かありませんか。 粛々と考えてはいるものの、いよいよ本気にならないと。 作戦は秘密。 さて、 ちょっと前の散歩写真ツアーのときに上野公園の炊き出しに集まる…

「トラフィック」観た

ソダーバーグ監督の「トラフィック」観た。 マイケル・ダグラス夫妻やベニチオ・デル・トロなど、結構なスターキャスト。 麻薬の、需要側と供給側、そして米国とメキシコの取り締まる側それぞれをスピード感のあるドライな映像で見せている。 いずれ取締本部…

ボンドガールとお話し

内容は散歩写真。 ボンドガールと言ってもソフィー・マルソーではない。 浜美枝さん(↑左)と。 礼儀正しく折り目正しいお方。 古民家にお住まいだとか。

上海の住宅事情について

そのうちまた上海に行くつもりだ。 神戸まで夜行で行き、新鑑真号というフェリーに乗り継いで行ったのが90年代の半ばであるから、行くことができれば10年ぶりぐらいになるだろう。 当時は地下鉄にも「車内で痰を吐くのはやめましょう」だの「手鼻をかむのは…

青い棘観た

Bunkamuraル・シネマで「青い棘」観た。 1927年という、第一次大戦後のワイマール体制と1929年の大恐慌に挟まれた、耽美と頽廃の時代。 ボブ・フォッシー監督の「キャバレー」と同時代か、と思ってみると、ファッションが同じである。 どうもこの時代のドイ…

オフあり

主宰しているトラベルライターメーリングリストとmixiトラベルライターでオフがあった。 28回目だそう。 ネットワークを主宰しているのは僕だが、オフを主催したことは一度もない。 会場はトラベルカフェ(↑photo 飯田橋のむかし日本医大病院があった場所)。 …

シビレるヒリヒリ感

時間がないと言う前に近況報告の更新なんかしなけりゃいいのに、という意見には賛成だが、僕は期限ギリギリまで未着手でいながらなおかつ期限直前の暇つぶしには手を染める男である。 ちょっとやそっとでは人間の性格は変わらない。 このヒリヒリ感がいいん…

下北沢で牡蠣食べる

また下北沢。たしか先週も来たような。 住んでいたときからあったのに、住んでいたときには見向きもしなかった店で牡蠣を食べた。 国じゅうから牡蠣を集めて、「では、大沢のを半ダース」という具合に注文するのであり、海外の牡蠣もあった。 メニューを見て…

気になった字幕の記憶

田舎の中学生だったときに初めて見た映画は「遠すぎた橋」という戦争映画だった。 レッドフォードをはじめとする14大スター出演の超大作だったが、その駄作ぶりにはもちろん気づかなかった。子供なので。 男子というのは武器というものに執着する年頃という…

旅の準備

もうすぐ一年でいちばん好きな12月がやってくるとはいうものの、ここへきて、ぱたぱたと予定が入り込み、身動きがとれないほどである。 そう、身動きはとらない。 拘束され、じっとしているのがいちばんである。 じっとしていれば電車賃もかからない。 そう…

手袋の本作った

今度の本(書いた本ではなく編集した本)は『わたしの手袋博物館』。 ツタンカーメンから文化の学生のデザインした実験的手袋まで、40双の手袋が載っている。 美しい本になったと思う。

sns

ネット上のコミュニティをソーシャルネットワーキングサービスというそうで、そのひとつにて僕もトラベルライターと散歩写真家協会を主宰しているのだが(もうひとつ「森田たま」というコミュニティもささやかに)、どうもみんなハマっているらしい。 メンバ…

ちょっとへんですとだけ言いたい

「AERA」の見出しから。 帝国ホテルで都知事が乾杯の音頭をとる結婚式のどこが地味婚で、政府からいちおくごせんまんえん貰って始める新婚生活のどこが半セレブ生活なのか理解に苦しむよ。 でも夫となった人の趣味であるスポーツカーに妻が乗ることは金輪際…