「ボブ・ディラン」観た

akrh2006-01-13

渋谷で「ボブ・ディラン」(マーチン・スコセッシ監督)観た。
何と、ユーロスペースは、ラブホテル街として名高い円山町に引っ越し、もともとユーロスペースだったハコはシアターNとして日販(日本出版販売。本の流通会社)が運営するという。
驚いた。
そのシアターNの第一回目が「ボブ・ディラン」と「ホテル・ルワンダ」であった。
アコースティックなトピカル・ソング(直訳すると時事歌)でポピュラリティを獲得した60年代のボブ・ディランが、プロテストを引っ込めてバンドに走って裏切者呼ばわりされた時代を、これでもかと描いたドキュメント、というかインタビュー映画。
アレン・ギンズバーグなど、あれまと思う人がインタビューに答えている(アーカイブも多い)。
7時開映で、10分の休憩をはさみ、11時前までという上映時間は長い。
ボブ・ディランはつづく時代に神を讃える歌まで歌いだすが、映画はそこまでは描かず。
僕はその真相を知りたかったのに。
強調したいのだろう。しかし同じメッセージは半分の時間で伝えられたように思う。
はじめて知った60年代のグリニッジ・ヴィレッジの雰囲気は新鮮だった。
この映画でウディ・ガスリー、ジョーン・バエズを好きになったようには、ボブ・ディラン自身は好きになれず。
だが、20代のボブ・ディランの、ナイーブな表情は母性本能をくすぐる。
僕もくすぐられたよ。