2009-01-01から1年間の記事一覧

ミリオンダラー・ホテル→17歳のカルテ

録画してあった「ミリオンダラー・ホテル」を観ていて、観終わらないうちに出かけ、帰宅して今度は「17歳のカルテ」を観、「ミリオンダラー・ホテル」も続けて観終えた。 この2本が連続したのは偶然だ。 安ホテルを舞台にした「精神病院が見放した」(劇中の…

夜の公園、か

川上弘美『夜の公園』読了。 解説に言うところでは、川上弘美は恋愛小説の妙手というか、恋愛小説家であると言わんばかりで。 『センセイの鞄』が恋愛小説であるというのは今となってはそう思うしかないが、その他に恋愛小説ってあったっけと思うほど、恋愛…

ウルリッヒ・ミューエ再び

この度、図書館で「スパイ・ゾルゲ」(篠田正浩監督)を借りて観たところ、ミョーに気になるドイツ人役がいて、最後のクレジットで声をあげそうになった。 ウルリッヒ・ミューエ。またお前か。 このドイツの俳優が死んだときに反応してはてなダイアリーに書い…

タイトルに負けた夜もあった

久々に、古本でなく新しい本を、しかもマンガを。 『深夜食堂』1〜4。安倍夜郎。小学館。タイトルにはくるものがある。 作者は、現時点でまだウィキペディアに項目も立っていないほど無名だが、作品の方は食堂モノなのでレシピ本は出るわ、深夜枠で小林薫主…

ひと事だけど心配になったこと

極端に質の低い飲食店が多いのが明大前という土地の特性で、安くて量があればそれでいいという人たちが住んだり働いたりしている。 ファミレスは水もスープも自分で持って来なければならないスタイルのガストしかない。だが2軒もある。 この土地で教育の対象…

みやげ乱れ飛ぶ日々

夏休みもなく働き、普通どおり、行きつけの店々をたどる日々。 帰省や旅行や出張の土産をもらう。 広島みやげの魚の干物入りせんべいは食べにくかったです。

サヴィンコフ読み終わり

サヴィンコフ『テロリスト群像』上下巻読了。 僕の場合、読み終わった本は、「読み終わった本を積み重ねておく場所」に積み重ねる。それを時々整理して棚に収める。 思えばラテンアメリカ旅行に出かけるときには全蔵書を古本屋に叩き売った挙句、トラック代…

ライブに行く

前の週の話になるが、町田のCARBUNCLUSという、その名もアメリカン・バーのライブに行った。 Septeto tradicion。 キューバ音楽のソンをやるバンドで、客はごく少なかった。 キューバ人の友達に誘われたので行ったのである。 ボーカルの人が、今度キューバに…

訪れた国は40か国だが

また久しぶりに例の自分が訪れた国が何か国なのであり、地表の何%を占めているのかという不毛なサイトに行ってみる。 今のところ、40か国で、それは17%なのだという。 ブータンを足しても1%アップとは行かなかったのだ。 夏で、街の人出も少ないように感…

ほかに踊りを知らない。だと

川上弘美『ほかに踊りを知らない。』読む。 船戸与一と川上弘美は、なぜか条件反射のように手に取ってしまい、思考停止してレジへと進んでしまう。 読むということもないようなつぶやき文、しかも小説でなく身辺雑記なので、サヴィンコフと併行してもOK。 …

宿河原の決闘

宿河原に住んでいるというと即座に「ああ、宿河原ですか。乞食坊主が激突したところでしょ」と言ったNさん、お元気ですか。 『徒然草』の第115段に、「宿河原というところにて」という章があり、河原で無頼の乞食僧たちが念仏を唱えているところへ、師匠を…

『テロリスト群像』遅々と読む

サヴィンコフ『テロリスト群像』(岩波現代文庫)をゆっくりゆっくり読んでいる。 学芸大学駅近くの古書店で上下巻1000円を衝動買いしてしまったあとで、アマゾンで二束三文で売られているのを発見すると地団太を踏む思いだ。 しかしねえ、テロへのこのなみな…

散歩写真家協会始めました

mixiに散歩写真家協会なるコミュニティを作って放置していて、管理人のくせに立ち寄りもしなかったことは反省している。 人生いろいろありまして。 懲りずにFacebookでも散歩写真家協会始めました。 http://www.facebook.com/にアクセスして、散歩写真家協会…

見誤ること

マガジンラックを整理していたら、そういえばそんな時期もあったな、というような雑誌が出てきた。 ここまでいくと、誤報を表紙にしてしまったようなものなので言い訳はきかない。 ニューズウィークとしては、ヒラリー・クリントンが大統領になるという既定…

血だ

佐藤愛子『血脈』読了。 500ページを超すボリュームで3巻。 脱稿まで何十年もかかっているらしい。 佐藤愛子の父の壮年時代から始まって、つい最近まで、脈々と続く佐藤家の人々の物語。 すごい、と著者自身も何度も言っている。佐藤家のめちゃくちゃな人々…

イール氏の結婚

邦題「仕立て屋の恋」。 いや、いいと思います。 昨今の低迷する心境もあり、ちょっとクるものがあってハマります。 ストイックな変態モノに、かえって純愛を見いだすのか。 僕は、メインテーマになっているブラームスの「ピアノ四重奏曲第1番4楽章」をiPo…