2005-01-01から1年間の記事一覧

泣いている自分を撮れるのか?

『たまもの』(写真/神蔵美子)を久しぶりに見た(最近はちょっと前に読んだり見たりしたものばかり再読している)。 末井昭と坪内祐三というふたりのユニークな男の間を揺れたひとりの写真家の独白的写真集である。 何よりすごいのが、表紙のセルフポートレ…

タブッキ

アントニオ・タブッキの『供述によるとペレイラは……』を久しぶりに再読。 きっかけは何だったか思い出せない。 オビに曰く、「完璧な小説」。 須賀敦子の完璧な訳を得て、僕もそう思う。 本文中に何度も出てくる香草入りオムレツというのをむしょうに食べて…

コミュニティFMに出る

FM西東京という田無のFMラジオに、知人の紹介で呼ばれてキューバの話をしてきた。 OAは月曜AM11時30分だが、ここでは聞けない、田無でしか。 田無まで行くのにJR南武線、JR武蔵野線、JR中央線、西武国分寺線、西武新宿線を乗り継いで行ったが、帰りは一気に…

「私をここから連れ出して」観た

2年ぶりにイタリア映画祭に行った。 「私をここから連れ出して」は、町にロマ(ジプシー)が住みついて起こる騒動を背景に、ロマの女の子とイタリア人の男の子の恋心と家族の問題などを扱った作品。 「小さな恋のメロディ」の現代イタリア版といった感じの佳…

大型連休とか

渋谷に出てみると、わかってはいたのだが人酔いするほどの人出。街全体がやや騒然としている。地方からの東京見物人多数。そしてその東京見物人を狙うワルい人も。 パルコブックセンター(ってまだいうんだったか、それともLibroか)に1時間ほど。いや、悪…

森田たま

森田たまの本を編集中。 たまさんは、海月書林のミニコミ「いろは」↓などでも特集が組まれるなど、再発見の機運が高まってきた昭和の随筆家だ。現在、著作はすべて絶版。制作中の本が久々のリアル本となる。 http://www.kurageshorin.com/iroha.html 「いろ…

ポール牧も死す

立ち寄り先にも近い新宿で、未明、ポール牧が自殺したという。 鬱だな。鬱だよ。 渋井哲也によると人は自死の直前、必ず鬱病か鬱状態に陥っているのだという。 今にして思えば、中学生の頃よく読んでいた北杜夫が躁鬱病を公表していたことなんかチョロい。 …

高田渡死す

高田渡を吉祥寺のバーで見て、「あ、高田渡だ」と言っても一緒にいた連中が誰も彼のことを知らなかったのが十年以上前だったと思う。 なぜかハウスのシチューのCMソングを歌った高田渡。 演奏中に寝てしまった高田渡。 「笑っていいとも」のテレホンショッ…

タイ人のなよやかさについて

今週あたり、すべて片がつく勢いで仕事をしないといけないのだが、広く深く首を突っ込み過ぎたようである。 さて、タイ料理でもと、バーンキラオに行ったがまだ開いていず。 新宿御苑・新宿門からすぐのところにいつの間にかタイ料理店ができていた。 ほとん…

散った花びらは土へと帰る

花見の約束を断って、デザイナーの事務所で作業。 地元の桜並木は満開で、終電間際に帰ってきてもまだ花見客がちらほらり。 メモリいっぱいいっぱいの日々。 大丈夫かねえ。 まあ、なるようになるでしょう。

ほうぼうの刺身を食べて

近くのおばんざいやで、ほうぼうの刺身を食す。 北海道産らしいこの魚、見れば見るほど誰かに似ている。 沢野ひとしの描く絵なのかもしれないが、それよりももっと似ている誰かがいるような気がする。 思い出そうとしている未明に、ヨハネ・パウロは死んだ。…

忙しいのも悪くない

仕事はあるうちにこなさないと、しょせんは浮き草根無し草。 忙しいのは全然悪い気がしないのだ。 近しい人々と遊ばないので孤立感が深まっていく自覚はあるが、それも春の陽気にまぎれている。 近くの桜並木に提灯が灯ったが、まだ一部咲き。

フリーランスの鬱克服法談義

妙齢のフリーランス数人(最若手で30歳女子)で、本郷三丁目の加賀屋で、ビールのあと鏡月のお湯割りに移行しながら、仕事や私事や噂話などを話しながら、まあ最近になく楽しいひとときを過ごしていたとしよう。 「凹んだときどうするか」とひとりが言い出し…

鎌倉とか

仕事半分と言えばいいのだろうか。 鎌倉を散策した。 らい亭(木へんに雷なのだがワープロでは出ませんでした)で天ぷらそば。 あくまでのどかだ。こんなにのどかで良かったっけ、と少し不安になったよ。 材木座海岸ではとんびが人間さまのサンドイッチを攫…

イラク開戦2周年

もう2周年なんだね。 僕にも薄い信念があるのでイラク反戦の集会に行った。

確定申告

15日が〆切だったのに、ばたばたしていて終らず、何とか週末に終える。 ハンコ押し忘れたりを投函のあと気づいたのはいいが、返信封筒入れ忘れたり、きわめつけは管轄の税務署を間違っていたらしい。 当地に越してきての初申告なので。 確定申告ばかりはいつ…

トニー滝谷、観た

ユーロスペースで「トニー滝谷」観た。 トニー滝谷はトニー谷〈http://images-jp.amazon.com/images/P/4620311626.09.LZZZZZZZ.jpg〉とは違うのであって、イッセー尾形がトニー谷を演ったら面白かろうと思っていた僕ではあったが、間違ってみたのではない。…

渋井哲也さんの出版記念オフに行く

『フリーライターになる方法』でインタビューさせて貰って以来、ときどき御一緒する渋井哲也さんが『男女七人ネット心中―マリアはなぜ死んだのか』(新紀元社)を出版した。 で、その出版記念オフが新宿で。 午後3時からカラオケボックスでソフトドリンク飲…

世界地図

訪れた国をチェックして、その国土が世界の陸地の何%を占めるかという愚かなサイトがある。 やってみると39カ国。 17パーセントだったかな。 http://www.world66.com/myworld66/visitedCountries

週末に風邪をひき、月曜までになおす

そう、世間様に失礼があっちゃいけません。 週末に風邪をひき、月曜には何もなかったかのように振る舞うのが社会人ってもんだ。 だいたい総合感冒薬なんて呑んだ翌日には頭がぼーっとして、ただでさえサエない思考が思いきり停止してしまうので、そのクスリ…

雪の日に

3月に雪、である。 東京では5年に一度くらい、3月のドカ雪というのがあるんじゃないのかな。 某編集部では、雪があるうちに正月イメージの写真撮っとくか、という話が出たかと思えば、僕は撮るはずだった写真が雪のためNGになった。 雪なのに洗濯ものを…

人間って不思議だなあ

巷では風邪だかインフルエンザだかが大流行で、とにかく某編集部も常に1、2名が病欠であった。 僕は、とにかく二日酔い以外で体調を崩すということがなく、フリーランスのほとんどの期間を無保険状態のままやり過ごせたのも、おかげさまで健康なればこそで…

西牟田さんの出版記念オフに行く

トラベルライター・メーリングリストのメンバーである西牟田さんが、『僕のみた「大日本帝国」』(情報センター出版局)という本を出して、昨日はその出版記念オフというのがあった。 紀伊国屋で各自、西牟田さんの本を買い、それを持ってぞろぞろと靖国通りの…

川崎にて

所用があって川崎駅近辺まで出かける。 西口の再開発はものすごい規模になっていて、かつてあった場末の雰囲気は極限まで払拭できている。 一方、いつもにぎやかな東口も、かつては本当にヤバい雰囲気だったものの、今では浄化作戦も効を奏し、9割がた健全化…

存在と時間

自分は時間の使い方が、ヘタなのではないかと常々思っていたが、こうもあからさまに苛まれるのはひさしぶりである。それでいて人に見せるための日記さえアップしている。なかんずくケータイでテトリスにまで興じるし、酒すら飲む。この年になってなおらなか…

ピースメーカー

ニコール・キッドマンも作品を選ばない時期があったんだね、というDVD。 30分程度で挫折。 そうそう、ブッシュ式ピースメークってこれよ、と納得も得心もいった映画である。 最新作も相当に不評のニコールなんだけど、ドッグヴィルは本当にすごいと思ったの…

雪について

このダイアリーというの、どうも慣れんなあ。 トラックバックっていったい何なのかなあ。 と言いつつ、この手軽さに完全にヤラレている。そういえば一昨日の夜にまた雪が少し降った。 2月18日というのは、事情があって毎年よく思い出す日なのだが、20年…

ダイアリー始めました

ブログをやっているライターになんてちょっとなりたくなかったのだが、Yahooジオシティーズでやっている写真日記がどうも不具合なので、こちらに切り替える。まったく時流への屈服である。 だが、これダイアリーって言えるのだろうか。 近況報告の公開に過ぎ…