ウルリッヒ・ミューエ死す

akrh2007-07-27

東独出身の俳優、ウルリッヒ・ミューエが死んだ。
思えば「善き人のためのソナタ」を観たのが3月なのであり、死んだのが7月である。
短い付き合いであったことよ。
そうなると、転向した秘密警察官という役のイメージだけが彼に残ることになる。
さあ、そこで、東独時代に彼を監視していたとされて当人はそれを否定している彼の妻はどう思ったか。
そういうエピソードがあるからこそ、朝日の訃報は写真入りだったのだ。
ドイツ現代史の闇からこちらを覗いているような、ミョーな雰囲気を醸し出す俳優だった、と思う。