「大日本人」観た

akrh2007-07-02

大ニホンジンではないらしい。大ニッポンジンなのだよ。
世界の北野の最新作より売れている、という触れ込みだが、これより低調な北野映画って何なのか、と思ったり思わなかったり。
ラスト4分の1ぐらいまではカンヌでフランス人にウケたのもうなずけると思いながら観ていたものの、やはりラストにかけてはこの人の頭の中には、ギャグしかない。ギャグだけしかない。
それはそれでいい。漫才師なんだから。
同じ漫才師ではあるものの、ビートたけしの頭の中にはコンプレックスがぐちゃぐちゃに渦巻いているのだし、それだからこそミョーに知識人ぶってみたり業界の重鎮ぶってみたり、いやそんなのいやだと言ってカンヌでちょんまげかぶってみたり。
そんなところもあたたかく見守ってあげたいのである。
とはいえ、
松本人志はいわゆる漫才の世界では天才であると思う。ビートたけし以来の天才だと思う。太田光と同じくらい天才だと思う。
そうなると太田光の映画も観てみたいものだが、「大日本人」のようだと、イヤだね。