文芸のお仕事

akrh2006-09-02

クラフト・エヴィング商會吉田篤弘さんの小説『それからはスープのことばかり考えて暮らした』を編集。
今朝の「王様のブランチ」、哲ちゃんのブックナビで紹介されたので見る。
エディトリアルとライティングは使う筋肉も脳も違う。
だから両立するかというと、何となく、しない気がする。
どうも最近、人の本を編集し、自分の文章を書く、という行為の整理がつかないのであった。
自分の文章を自分で編集するということなら可能かもしれないと思いつつ。
しかし、ライター仕事は脱稿と同時に達成感を味わえるが、編集仕事では達成感を味わえるかどうかは、売れ行きを見極めてからだ。
作ったらそれでお終いというのは自己満足に過ぎず、売れる、つまり送る相手に受け入れられるかどうかは編集次第なのである。
その辺の苦悩に僕もようやく到達できたのか。
それが遅すぎたとしても、到達しないまま出版人生を終えるよりはいい。