ヤマザキの華麗なるパン

akrh2007-02-12

いや、僕が考えたのではない。
本当にパン屋に売られていたというのだ。さすがだ。
さて、
映画の「華麗なる一族」を見たのは学生時代だったか。
銀行の支店長が預金獲得合戦の末に心臓発作で死ぬあたりはプロレタリア監督の山本薩夫の面目躍如たるところだったが、いまTVでやっている同作はどうでしょう。
原作と同時進行でTVも見たり見なかったりしているが、TVは後にも先にもキムタクの独壇場で、そのキムタクが鉄鋼会社の専務をやっても相変わらずキムタクであったのは、痛し痒し。
原作のデフォルメはあっていいが、ごぢんまりと収め過ぎなのではないかな。40歳手前の豪快な男という設定に線の細いキムタクはどうかと思うし、端正で冷徹な親父に豪快な北大路欣也というのもねえ。オールスターキャストなのはわかるけどねえ。
しかし、
それよりも何よりも、新潮文庫の裏表紙の紹介文に、たった数行で下巻の結末が書かれているのを見てしまった僕はいったいどうすればいいのか。
ここまで読み進めてきて、結末がそうなるとあらかじめ知らされて、正直ガックリきているよ。
いや、そもそも文芸出版社たる新潮社で、ネタばれの紹介文を書く編集者がいるということに驚いている。
新刊など買わなければ良かったのだ。BOOK OFFならそこにはシールが貼られていて、結末をバラされる心配もなかったのだ。
いや、東芝日曜劇場になど手を出した自分が悪かったのだ。
今回はそう思うことにする。