2005-11-11 藤沢周平読む アントニオ・タブッキ、ポール・オースター…、しかし文体において藤沢周平の清冽さにはおよぶまい。 藤沢周平の下級武士ものと簡潔でドライな文体が一致したとき、読んでいて恍惚となるほどだ。 町人ものでは人情が入り込んでどうもキレが鈍くなるような気がしているがどうか。 この地に越して1年半。 本屋のないこの街の、毎日通り過ぎてきた古本屋にはじめて入って藤沢周平の文庫本を買い、藤沢熱が再発したよ。