思索する旅行誌

akrh2006-03-22

「風の旅人」という雑誌を書店の店頭で見かけ、1200円という値段におののきつつも手に取ってみたとしよう。
そういえば、この手の旅行雑誌が今世紀に入って(いや、少し前からか)書店に並ぶようになった。
なぜだ。
ほかに思いうかぶだけでも、「旅學」(ネコパブリッシング)、「coyote」(スイッチパブリッシング)、「NEUTRAL」(白夜書房)など。
JTBの「旅」が新潮社に移籍し、「ABロード」(リクルート)が極端に薄くなり、「ブランカ」(学生援護会だったか)なんてとうになくなってしまったというのに、写真雑誌と見まがうばかりの旅行写真を掲載し、気鋭の書き手を擁した旅行雑誌とは。
「風の旅人」(ユーラシア旅行社)は公式サイトのBBSで、佐伯剛編集長がひとりで編集していることを告白していたが、とにかく広告がタイアップで2社ぐらいしか入っていない。
一円でも安いところを客が見つけて流れる時代を薄利多売で乗り切ろうとする旅行会社が、道楽でこんなことをするわけはない。
PRにしては手が込んでいるが、ぜひ健闘してほしいし、続いてほしい。
とまあ最近、不思議に思いつつも、感心しているわけである、思索する旅行者としては。