SAGA

akrh2005-10-08

法事で佐賀へ。
羽田空港ではバスで飛行機の近くまで運ばれて、歩いてタラップを上がる。
バスの中から人々が口々に「小っちゃー」「小さいねぇ」と言った飛行機だが、160人ぐらいは乗れるのだから、なかなかどうして、立派なもんである。
有明佐賀空港もまた、小さい。この日は東京往復が3便、大阪往復が2便。
空港から市街に向かう田んぼの中の一本道ですれ違うのはコンバインやらトラクターやら。
世知辛い東京での、緊張に満ちた日々を一瞬忘れそうになった。
でも、空港と市街の中間あたりに24時間営業の大規模スーパーができ、その周辺にブックオフとかボウリング場とか、要するに安直なショッピングモールができあがっている。
そこにアクセスするために、佐賀もクルマ社会になっていた。
地域コミュニティの崩壊というのがここでも進み、地元の商店はどんどん閉じていく。
米国の田舎は、大規模スーパーとチェーンのファミレスとファーストフードという異常にしてどこでも同じ風景が見られるが、日本も何年か遅れで同じ道を進んでいるらしい。
その結果、田舎はどうしても不幸になる。
日本がしてきたことを、今度はされるのだとしたら、それは悲惨だ。
そうならないように、みんな勝ち組に紛れて安全地帯に逃げ込もうとする。
だが、
佐賀の街ののんびりさ加減は、キューバの田舎の雰囲気がちょっとだけ感じられたよ。