トンで帰ります

バンコクに短く滞在。
例によってだらだらとカオサンロードを漂流。
「竹亭」の橋本さんによると、来年には都心から2時間(今より倍の距離)の場所に新空港ができ、ドンムアン空港は貨物専用になるらしい。しかし、今でも夕方に着こうものなら高速バスでも都心までは3時間かかる。モノレールを延伸するという計画もなく、空港だけ遠ざけてはまるで成田のようだ。
仁川といい、クアラルンプールといい、空港の郊外化はアジア一円で進んでいるらしい。
で、バンコクの人の流れは来年には完全に変わるだろうという。
かつてにぎわったマレーシアホテル周辺が復活するだろうという。
「それも寂しいですね」
「仕方ないですよ。ものごとは変化していますから」
ごもっとも。バンコクは弁証法的に発展していたのであった。
カオサンロード自身がものすごい勢いで変化している。
洒落たレストランやクラブがいくつもできている。
かつてはすき間を目がけて細かい商売がアメーバ的に発生しては消滅していたが、今では組織された資本の本格的な競争の場と化しているのである。
昔はエアコン付きの部屋なんて珍しかったけどねえ。