ワイルド・ソウル読了

akrh2010-03-16

垣根涼介『ワイルド・ソウル』下巻読了。
幻冬舎文庫で読んだが、09年に新潮文庫に移っている。何があったのか。売れっ子である垣根涼介の、重賞作品が売れないはずがない。版を重ねているものが版元を移るのだから、何があったのか。
それはともかく、楽しく読めました。いろいろなエピソードにも深入りすることなく、それが船戸与一なら空恐ろしい展開になっていたかもしれないシーンも、さらりとスキップするような筆致。
アマゾンが舞台、それだけで食いついて、怪しい中年読書会の主宰者から借りて読んだのだが、それだけに食い足りない。
奥泉光『モーダルな事象』読み始め。同じ作者の『グランド・ミステリー』以来だが、何とも軽い。深いバックボーンを確信するに十分な筆致だが、軽い。そこがそこはかとなく楽しい。
Twitterでつぶやきすぎて、ブログなんて書いていられないというのだろうか。自分よ。