船戸与一また

akrh2007-08-01

ふなとよいちではない。ふなどよいちである。
『流沙の塔』上下巻も瞬く間に読了。
僕には昔から、美味しいと思ったらそればっかり喰う習慣があった。
摂食障害の子どもに「ばっか食い」という、そればっか食う症状があるというが、僕も十分それだ。
札幌のサミダのカレー、吉牛、とんかついもや…。
それが読書でもそれだ。
しかし、短期間に単一の著者の作品ばかりを読むと、さすがにこちらも癖や弱点を見抜いてしまい、何となく興醒めして離れる、というのが一般的だ。
船戸センセイはねー、ネタばれしないように言うとすると、ご都合主義が何となく見隠れするかなあと思わないでもない。
長篇サスペンスのラストがどれも似たり寄ったりというのが気になるのだよ。
ラスト20ページぐらいになってもまだ登場人物が全員生き残っていたりすると、センセイいくら何でも20ページで全員というのは手っ取り早すぎるでしょう、と言いたくもなるのである。
ああネタばれの感想を。
さて、
近所の、地元唯一の古書店がいよいよ「全品半額セール」を始めた。
理髪店、靴屋、スナック、キオスク、みどりの窓口ときて、今度はついに古書店なのだろうか。
それはかつてなくダメージが大きい。