「ロンググッドバイ」読み始めました

akrh2007-04-08

成城学園前の江崎書店はとても感じが良かった。そこでいずれどこかで買おうと思っていたレイモンド・チャンドラー著・村上春樹センセイ訳の『ロング・グッドバイ』購入。
これを手に持って読みながら電車に揺られるのはなかなかにたいへんなのである。
片手で持ちながら、ページを繰るときだけ吊り革から手を離し、さっとめくって吊り革に戻り、というのを繰り返しているわけである。これがたいへんなわけです。重くて手首が疲れるし。
関西では売れていないと聞いた。東京で売れているかどうかも知らないのだが。
文章はというと、頭のてっぺんから爪先までのアメリカン・トーク炸裂で、それを東京弁に訳したものなんか、読んでられまっかいな、ということなのか。
僕は、村上春樹のバックボーンというか下敷きが垣間見えて、垣間見えてというよりも丸見えで、興味深かった。
手の内を最後に明かしてしまった手品師みたいなものだろうか、いや違うだろうか。