カネヨの箱

akrh2006-07-22

このパッケージを作った人はすごい。
現役であり続けるためにはそれ自身変化し続けなければならないとピカソが言ったらしいが、ときどき変わること自体を頑として拒むヒト・モノ・コトがある。
変えられるのに変えないのもチョイスのひとつで、ひょいひょいと変わりすぎて元のカタチを自分でも忘れてしまっているのに出会うと、カネヨの箱もまた人生、と思わされるのであった。
このところ、清沢洌の『暗黒日記』(岩波文庫)を読んでいる。
戦中の自由主義者の日記で、投獄もされず、仕事もしつつ、体裁よく体面よく時代と同伴しているのだが、日記ではうって変わって軍部へのグチと罵詈雑言がすごい。言い換えれば、日記ではグチがすごいが、日常生活ではポーカーフェースを決め込むヒトが多かったから当時が当時だったのではなかったか。
それと戦中というのに本当によくゴルフをやっているのに驚いた。