80年代アニメ

akrh2006-02-16

知人から借りた「ガ.ンダム」を見るはめになった。
僕が上京した頃、親戚の子どもたちが熱狂していたぐらいで、僕はガンダ.ム世代ではない。
うーん、80年代アニメってこうなのか。
男の子供が戦争の中で兵士として成長し、女の子はそれを甲斐甲斐しく支えることに喜びを見い出し、殺戮を厭わない主人公の姿に涙する母に「これは戦争なんだ」と主人公は言い…。
全編、「戦闘と青春」「戦闘と家族」「戦闘と恋」。
もうほとんどポル・ポト派を見ている気分であった。
80年代って、海の向こうでソ連がアフガンに侵攻(79年)し、米国は世界中でしかし局地的に陰謀を実行するぐらいで、日本自身の緊張が高まっていなかったからか。
僕はその頃、充分緊張していたんだけど。
同じ頃の「風の谷のナウシカ」が古さを感じさせない理由のひとつに、兵器や戦車が醜いものとして描かれているというのがあったが、ガン.ダムでは兵器も戦闘も本当にスポーティで洗練されている。
そのまま大人になってしまった人のなんと多いことか。
大人の鑑賞に耐えるアニメかどうかの分岐は、子どもには無関係であり、子どもの頃の刷り込みは結構キク。
シンタローが学校を狙い撃ちするはずだよ。