トニー滝谷、観た

ユーロスペースで「トニー滝谷」観た。
トニー滝谷はトニー谷〈http://images-jp.amazon.com/images/P/4620311626.09.LZZZZZZZ.jpg〉とは違うのであって、イッセー尾形がトニー谷を演ったら面白かろうと思っていた僕ではあったが、間違ってみたのではない。シリアスドラマだということはもちろん知ってみたのである。
しかし、結果として個人的にはハズした。
スローなシーンの連続に、のべつ語り込まれるナレーション。それだったら朗読劇でいいのではないかと思う。そのナレーションを中途半端にシーンにシンクロさせる（語りの最後だけ登場人物に喋らせる）ことで、何とかナレーションとシーンの距離感を保とうとしている。
村上春樹の小説でよくあるように、ここでも女性の人物描写は透明に近い。だが映画ではそれでは不十分なのだ。
75分と短い。苦痛は短い方がいい。